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2011年 09月 22日

突板ツキイタ

「テーブルの修理をお願いしたいんですけど」と持ち込まれた家具は突き板仕様のテーブルでした。うちは無垢材専門ですので丁重にお断りしようとしたのですが…何か様子がおかしい…。そう、お客様は無垢材の家具だと思っていたのです。たまにある事ですので慣れてしまいましたが、ここで一応簡単なご説明を。

無垢材家具と突板仕様家具。無垢と突板の違いです。

まず木材界で言う「無垢」とは…かなり大雑把な言い方ですが「木」そのものと思っていいです。山から切ってきた木を丸太にして、板や角材にした「木」。当り前ですけどその中身も「木」です。「無垢」=「木」と憶えてください。

では「突板」の家具とは?これも大雑把な説明ですけど…「表面だけ木」です。表面に数ミリの厚さの板を張り付けてある加工材のことです。


これはウォルナットの突板です。プリント合板と違って数ミリとは言え「木」を張っていますから見た目や触った感じではわからないですよねえ。
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お客様の了解を得てはがした状態です。紙材や他素材が詰められています。よって重量も増しますので持った感じもずっしりとしています。実際このお客様も「重たかったから…」と言われてました。
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木口面です。ここ6〜7年で4、5回持ち込まれてくる突板家具(どれも同じメーカーですが…)の修理内容は、この木口面が剥がれてくる…というものです。(そもそも剥がれる時点で「?」なんですけど…)
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ちなみに簡単な見分け方ですが、通常、木口面(側面)には年輪が出ますよね。下の左のイラストみたいに。これが突板家具には真似が出来ないんですよね。全面同じ突き板を張りますから。ですから木口面も綺麗?な表面であれば突板家具だと言うことです。右のイラスト
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誤解して頂きたくないのは、どちらも一長一短あるということです。突板仕様の良い所は、まず反らないというところです。ですから扉なんかはほぼ突板でしょう。伸び縮みや反りがないからきちんといつまでも閉まります。昔の扉の閉まりが悪かったのは無垢だったからですね。
今回問題だったのは「お客様が無垢だと思って突板を購入した」ということです。値札にも「ウォルナットテーブル ¥000.000」と記されてあったと言われてます。「ウォルナットの突板仕様」と記してないのは…問題ですねぇ…店員も知らなかったとか(笑)。
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by rawumber11 | 2011-09-22 21:14 | リペア・メンテなど | Comments(0)


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